清水農園

〜水元をブルーベリーの町に〜

ブルーベリー農家を始めたきっかけは
農家自体は親がやっていまして、私が始めたのは会社を早期退職してからです。
2000年くらいからですね。ブルーベリーを始めたきっかけというのは、個人的に目がちょっと良くないってことでブルーベリーのサプリを飲んでいたんです。でもなにか味気ないなって。それが育て始めたきっかけです。

(農家を始めると)親の代からの畑もやらなくちゃいけないということで、うちはブルーベリーと畑が半々でやってます。
畑、夏には枝豆、トウモロコシ、なす、きゅうり。冬には大根、ブロッコリー、白菜。始めた当初は農業を一切手伝ったことがなかったので試行錯誤でした。
ですが作った野菜を知り合いにやったら美味しいなって言ってもらえてね。そこからのめり込んでいきました。ブルーベリーについては育てたものと買ったものでは全然違いますね。

育てたものには、いわゆる「とれたての甘さ」があります。ブルーベリーは品種によって味が一つ一つ違うんですよ。今、育てている品種は食べて美味しかったものです。世の中には100種類くらい品種があって、ほとんど試しました。そこに毎年発表される新種、それらを食べてみて美味しかったら取入れています。

おいしさですか。味は収穫係(※編集部注:奥様)の方がうるさいですよ(笑)これはちょっととか、これは評判いいなとか。今はサザン配合種という5月上旬から6月いっぱいまでできる品種と、7月以降に収穫するラビットアイがあります。
サザン配偶種は皮も気にならないし種も気にならない、生食用には最高の品ですね。ラビットアイは加工品に向いているものです。
無農薬やさいとのたたかい
作っているものは全て無農薬です。農薬は全然使わないです。
畑自体の大きさも農薬を使わないで面倒をみれるギリギリの大きさなんですよね。
これ以上大きくなっちゃうとやっぱり農薬を使う可能性もあると思うんです。ですから虫の処理なんかも物理的にやっています。虫は大体夜の8時くらいに出てくるんですよ。なめくじとか。それを懐中電灯を持って取りに行くんです。

夜の作業とか栽培関係は私がやってますが、収穫とかの朝の作業はお母ちゃんがやってます。私、ど農家になってから早起きができなくなったんですよ(笑) 動き出しは毎朝9時くらい。収穫係は6時とかやってますけど。 とにかく畑の大きさもそうですけど大量生産ではないので、どれも手をかけてやっています。

とれた野菜は直売で販売です。とってすぐ30分から1時間で販売するので他のものとは味が全然違いますよ。
前日に取ったものはもちろん、1時間以上のものも並べません。だからトマトやキュウリも採った時のみずみずしい状態のまま。市場に出てるやつはやっぱり一日二日くらいかかっていますから新鮮さが違います。その分、規格外なんてのも結構ありますけどね。
キュウリなんか曲がったら、絶対にスーパーで売れない。味は同じでもね。この点は消費者の勘違いも少しあると思うんです。スーパーでは曲がったキュウリを半額とかで出してても買われない。大体、大きいものを買っていきますからね。ところが小さい方が美味しい時がおおいケースも多いんですよ。

無農薬(で完全作り)の難しさは他にもあります。収穫の事前予想というのが難しい。
やっぱり当日雨が降っちゃうと収穫出来ないので。ですから販売する時は畑の前にのぼりを出しているんです。すると近所の方は知っているので、すぐに買いにきてくださいますね。
課題
色々新しい野菜を試したいというのがあります。うちに来る知り合いは新しい野菜を食べてみたいと言ってるんですよ。
ですが新しい(野菜)は知られていないものが多いので中々売れないんですよね。。こういう風に調理すればいいですよ、というのをこちらも紹介をする必要があると思っています。あとは加工品にすると美味しい物、ブルーベリーならラビットアイとかをどうしていくか。
うちならジャムですけど、そういうのをどうやって作っていくか。人がいればもっと作っていけると思ってるんですが・・・。
要するに人の問題だけなんですよ。

葛飾には葛飾フェスタとか食のフェスタがあるけど、ちょっとでも(収穫の)時期とズレちゃうと何もないってなっちゃうんで、その為にもジャムとか日持ちが出来るものを用意していきたいです。そうすれば葛飾区産のブルーベリーで作ったジャムですって名前で出せるので。

その為にはどうするか。誰がいつ作るか。加えてちゃんと加工するなら保健所の許可が必要なんですよ。
ここの許可がおりるのかどうかも調べないといけない。
今後について
もし料理の講師になる方がいれば一緒にやっていきたいですね。
ここには場所もあるので料理教室も出来ます(編集部注:畑の隣にはログハウスがある)。外でバーベキューもいいですよ。外で食べると味が全然違いますから。あとは加工品と、生の販売についてもやりたいことはあります。

でも、今は少しやりすぎかなと思ってもいるんです。ブルーベリーや野菜、それから花も育てているので結局一年中なにかやってる。
サラリーマンの時にはパラレルで6つ7つの仕事を同時にしていたんですが、今は出来ないんですね。忘れちゃう(笑)少し整理をして、やっていきたいと思っています。

今のものでやりがいはあります。ブルーベリーはいいところで6月から8月いっぱい、それで販売ができる。その間日本の暑いですけれど暑くてもやっぱりやっていると、あっ収穫しなくてはいけないと思います。
そういう目的があるのはおもしろい。野菜は野菜でそれぞれの収穫時期がありますし、それについて、こう、いろいろやる事があるんで両方はいいですね。だから少し絞って自分達でやれる範囲でやっていきたいと思っています。
それ以上になると人ですね。調理の方は料理人、加工の方はお手伝いさん、無農薬と手摘みの価値をちゃんと理解して下さる方がいれば、是非、一緒にやっていきたいと思います。
清水農園
清水一郎
清水農園は江戸時代から続いている葛飾区南水元にある農家です。私で何代目になるかはわかりませんが、外資系の金融機関を退職して10年ほどの農業経験です。
主な栽培品は、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー、イチゴ等の果実類と季節の野菜を栽培しております。
 東京都葛飾区南水元2-8-20
 03-3826-7736
清水農園は江戸時代から続いている葛飾区南水元にある農家です。 主な栽培品は、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー、
農園業
ワタナベ食品は、東京は下町葛飾にある創業六十年カレールウ製造工場です。毎日手造り、直火焙煎で仕上げたコクと風味高い美味し
カレールウ製造